バーチャル交流会「中小製造業の救世主!外国人財雇用が成功する方法」を開催

‐㈱リバティトレイン‐

「㈱リバティトレインについて」
 
寝屋川市葛原の人材紹介業、㈱リバティトレインを主導するのは、代表取締役の田中 亮氏と、専務取締役の髙木暁史氏、営業の伊藤美穂氏。田中氏らは、もともと工業製品などの設計開発を行う製造業に従事してきた(現、株式会社MELOS)。安定的な人材確保を図ろうと、10年ほど前にベトナムへ進出( 現、M GDESIGN Inc.)、CADやCAM業務等をベトナムの優秀な人材に担ってもらい、日本へのデータ供給サービスを開始した。ベトナム人材のスキルの高さを実感した田中氏は、日本国内でもベトナム人の雇用を始める。こうしたノウハウを活かし、2017年には人手不足に悩む中小の製造業を支援しようと人材紹介業に乗り出した。株式会社リバティトレインは、ベトナム人の特定技能者の雇用に向けた人材紹介とサポートを展開し、これまでに年間約20社、約60名の雇用を実現してきた。そして、入国後2年以内の定着率は、約90%と高い実績を誇る。人手不足に悩む一方、外国人の雇用には二の足を踏む経営者が少なくない中、ベトナムに駐在し、ベトナムを熟知する田中氏と、製造業に精通した髙木氏、伊藤氏らの強力なサポートにより外国人雇用のミスマッチを防ぎ、成功に導いていると言える。

「スキルが高く、日本との相性が良いベトナム人材に注目」

現在、日本で働く外国人労働者は182万人(2022年末、厚生労働省まとめ)。国は、積極的に受け入れを進めようと、2019年、人材確保が困難な状況にある産業上の分野において、就労を目的とした「特定技能」制度を創設。「特定技能」として働く外国人のうち、6割近くをベトナムが占めている(出入国在留管理庁HP)。田中氏は、15年ほど前からベトナムに駐在し、日本と行き来して仕事をしている。ベトナム人の人材は、「非常にスキルが高い」と評価する。例えば、経済系の大学の学生でも機械加工、製図、CAD、簿記など幅広く履修し、将来海外で働けるよう多様なスキルを身につけているそうだ。そして、親日で日本との相性も良い。「数十名以下の小規模の製造業の会社には、ベトナム、特に北部の若い人が一番向いていると思う。従順で誠実。儒教の教えが色濃く残っているので、学校の先生、お父さん、お母さんが言うことは聞かないといけないという考えの人が多い。だから、高齢化している日本の製造業の社長さんから指示を受けることが苦ではない。そして、日本は彼らにとって先進的で、非常に人気がある」。人材紹介業を始めて6年。同社は、大阪を中心に全国の小規模な製造業に優秀なベトナム人材を紹介し、厚生労働省の認可を受けた登録支援機関として入国後のサポートも行っている。コロナ禍で往来ができなくなった時期もあるが、これまでに約20社、約60名の雇用につなげた(さらに10名が申請中)。入国後2年以内の定着率は、約90%と高い実績を誇る。「紹介した企業から『ベトナム人の人材がいなかったら、会社として乗り切られへんかった。ありがとう』と言ってもらえて、ベトナムの人たちにも『日本に来てよかった』と思ってもらえた時が一番嬉しい」と話す。

「高い定着率の秘訣は」

外国人雇用において、ミスマッチやトラブルなども指摘される中、同社が高い定着率を実現している秘訣は何なのか。それは、田中氏らがベトナムに熟知していることと、製造業に精通しているため、適した人材を見極める目があることだ。人材紹介の流れはこうだ。外国人を雇用したい国内の企業から依頼を受けると、まず髙木氏らが、ベトナム人が実際に働くことになる工場等を視察し、どのような人材が欲しいのか丁寧に聞き取っていく。そして、その情報をベトナムにいる田中氏に伝える。ベトナムの送出機関で、候補者として選ばれた人材をまず田中氏が面接。その上で、企業側にベトナムに来てもらい、田中氏同席の下、面接を行う。内定が出たら、そこから入国のための書類作成が始まるという流れだ。

 田中氏は、「もちろん、ベトナム人の全員が、勤勉、真面目というわけではない。日本企業に合うかどうか、職務内容が本人の資質と合うか、こうした側面をしっかりと見極めている」という。また、いつまで日本で働きたいのか、将来の展望の確認も欠かせない。一方、日本国内の責任者を務める髙木氏は、製造業出身だからこそ、同じ目線で企業にアドバイスができるという。はじめに企業側にメリットとデメリットをきちんと伝えるようにしている。「日本語能力がこれくらいで、仕事を教えるのに苦労するケースがあること、人件費についても安価な人雇いではないとはっきり伝える。日本で働く以上、『同一労働同一賃金』で、むしろ、ベトナム人への寮費補助や、我々のコストも加味すると日本人を雇用するよりも高い可能性があると説明し、『それでもやりますか』と確認している」。

 さらに、人選する際、同社が紹介するのは「実習生」として日本で3年から5年働いた経験のある人を選ぶことが多いという。日本での働き方、生活を知っているし、日本語能力がある程度見込めるため、メリットが大きいそうだ。このほか、企業の外国人雇用の経験も踏まえて判断。外国人雇用が初めての企業の場合、日本語能力がある程度ある人が望ましく、すでに何人かベトナム人を雇用している場合は、日本語能力よりも職務レベルを重視するなど、企業の状況に応じて適材を選んでいるそうだ。  面接は現地ベトナムでそして、同社の一番こだわっている点が、面接の際、企業側にベトナムまで足を運んでもらうことだ。「今では、オンライン面接も普通に行われているが、ベトナムに来てもらうことが実は一番重要だと考えている。目を見て話すこと、彼らが過ごしてきた現地を知ることで伝わるものが必ずある。企業側が、ベトナム人材を選んでいると同時に、彼らも企業を選んでいるので、立場としては“イーブン”だということをしっかりと感じ取ってもらいたい。それがミスマッチを防ぐ秘訣だ」とその狙いを説明する。企業側に、送出機関での日本語教育の現場や、ベトナムの街を実際に見てもらうことで、姿勢がガラッと変わるという。「小規模な企業の場合、ベトナムへの訪問は時間的にも費用面でも負担が大きいが、そこに労力をかけられないなら、雇用しても難しい」と言い切る。同社が対面にこだわる理由は、信頼関係だ。「弊社のフィルターを通す以上、我々には責任がある。彼らは、人生のうちの貴重な時間をかけて日本に来るのに、我々が人選の大事な部分で手を抜くと我々の存在意義がなくなる。結果的に、日本とベトナムとの信頼関係も薄くなってしまう」。同社は、登録支援機関として、入国後のフォローアップも行っているが、人選を十分に行っていることから、これまでにトラブルが起きた事例はないという。

「日本の中小の製造業を支えたい」

当商工会議所では、同社の創業時から様々な経営支援を行ってきた。田中氏に今後の展望を聞いた。「介護業界への人材紹介にも関心を持っているが、当面は同じ小規模の製造業として、そこを支えるベトナム人を紹介していくことを主軸にしていく」。日本の労働力人口が毎年50万人規模で減少すると見込まれる中、「外国人雇用が必要だと頭ではわかっていても、なかなか体が動かない」経営者も少なくないという。こうしたことから、同社では、企業の理解促進のためのセミナーを7月に枚方市で初めて開いた。関心のある製造業に参加してもらい、ベトナムとオンラインでつなぎ、日本で働くことが決まっているベトナム人たちが日本語学校で学ぶ様子を見学、交流の場も設けた。営業の伊藤氏は、「ベトナムの若い人たちは、目がキラキラしていて、『今から働くぞ!』という顔をしている。熱意や活気を感じ、『こんな子たちだったら受け入れてみたいな』と感じてもらうことができた」と手応えを感じている。今後もこうしたセミナーを定期的に開催する予定だ。田中氏はこう語る。「ベトナム人材が日本の中小の製造業を救うと本気で思っている」。今後も、リバティトレインが作る日本とベトナムの「つながり」に期待したい。

バーチャル交流会「中小製造業の救世主 外国人財雇用が成功する方法」を開催

ベトナム現地の日本語学校で勉強している人材とLIVE中継でバーチャル交流会を行います。数か月後に日本で就労が決まっている人財と交流してみませんか?

[日時]10月18日(水)25日(木)15:00~17:00

[会場]大阪府寝屋川市葛原1丁目35番3号 ㈱MELOS内会議室

[お申し込み・お問い合わせ]㈱リバティトレイン

TEL 072-300-2770 HP  http://libertytrain.co.jp/contact/

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